新年に振り返る「強さ」の2025年

「あけましておめでとうございます。2026年が始まりました。」
2026年最初の配信は、2025年を振り返る回。新卒30人を迎えるための組織改革、上司の役割と教育の再定義。分散をやめ一点集中を選び、試行回数を増やすために組織を強くする。「強い」という言葉を避けてきた自分が、それを肯定できるようになった変化。新しい一年の始まりに経営者としての現在地を語る。

2026年の始まりは箱根駅伝から

皆さん、あけましておめでとうございます。2026年が始まりましたね。収録しているのは2025年ですが、正月に自分が何をしているか、確実に言い当てられます。箱根駅伝を見てますね。箱根駅伝が大好きで、母校の早稲田を応援しています。最近はだいたいベスト5前後に入っていて、今年も激戦でしたね、きっと。やっぱり来年に期待ですね。正月らしい時間の始まり方だと思います。

 

2025年の漢字を「強」にした理由

2025年の漢字は「強」でした。譲っていたものを、ぐっとまた戻して、私自身が強いリーダーシップを発揮して、組織を動かしていこうと決めた一年だったと思います。2026年4月に新卒が30人規模で入ってくる。その現実を前にして、成長したい若者を迎えるなら、会社側も強い成長マインドを持った組織に変わらなきゃいけないと思いました。その判断が2025年の大きなテーマでした。

組織カルチャーを変える覚悟を決めた

採用に合わせて照準を合わせたというより、取ってから考えました。入ってくる若者に対して、今の組織のままじゃダメだなと。だから、今ある組織をがっつり直す。その中心に私が立つと決めました。

最優先は「二階層目の上司」

一番力を入れたのは、先輩の整備。二階層目の上司ですね。新卒にとって、最初の上司になる人たちが弱いと、どんなにいい採用をしても意味がない。だから、この層の強度を上げることを最優先にしました。僕自身、週10時間くらいは教育に関わっています。

技術だけ教える上司への違和感

実際に教育の録画を全部見ました。そこで気がついたのは、上司が上司の仕事をしていなかったことです。みんな「先輩の仕事」をしていた。作業のやり方や、評価を取るための技術は教えている。
でも、その先にある仕事への向き合い方やキャリアの話がなかったんです。仕事の意味とか、なぜそれをやるのか、どう成長につながるのか。OJTだけになっていたんです。だから、めちゃくちゃ雷を落としました。そんなんじゃダメだと。

キャリアを教えるための施策

キャリアを教えるには、教える側に答えがないといけない。でもその答えって、一朝一夕で作れるものじゃないです。大量のインプットが必要です。だから2025年に実装してよかった施策の一つが、ブックリーディングでした。リーダー層が週に一冊以上本を読んで、90分かけて発表する場を作りました。

読書を「行動」に変える仕組み

ただ読むだけじゃなくて、課題意識、選んだ理由、読んでどう行動を変えるか、刺さった言葉まで全部書いて発表する。10人全員が準備してこないと時間が余る設計です。本を読まないのは自由ですけど、発言の時間はなくなります。主体的に参加したいなら、自己研鑽をしてきてくださいというメッセージです。

教育を評価するのは私の役割

ワンオンワンや教育の現場は全部録画して見ています。会社として決めた教育の観点があって、部下の人生を考えてフィードバックしているか、その姿勢が伝わるか。そこを私が評価する仕組みにしました。急に、成長に対する私の思いが抑えきれなくなった一年だったと思います。

分散せず「一点集中」を選んだ

今までは事業サイド寄りで、組織にはあまり触れてこなかった。でも2025年は、組織を強くすることに本気で向き合いました。新規事業や新しい領域は一旦ステイして、「誰でもスマホ」に一点集中する選択をしました。分散より集中。やれることをやり切る方が、絶対に強い成長につながると思ったからです。

選択と集中に使った2025年

2025年を振り返ると、余計なことを考えていた時間も正直ありました。人事制度をあれこれ考えすぎたり、人材派遣事業に挑戦しようとして戦略や準備に時間を使ったり。でも今は、ひとつひとつを確実に実行することの大切さを強く感じています。考える時間は必要ですけど、遂行力が弱かった。そこを反省して、実行力を強くする一年でした。

強くするとは「挑戦量を増やす」こと

今までは3人とか4人でやっていたので、その人数分の試作しかできなかった。でも今は6〜7人になって、将来的には20人規模にしたいと思っています。
リスタートモバイル市場は、まだ勝ちパターンが分かりません。だからこそ、挑戦量を増やすしかない。人を増やして、試行回数を最大化する。優先順位1位から4位までじゃなく、30位まで全部やる。そのための組織づくりをしています。

「強」は2025年の漢字

そういう意味で、2025年の漢字は「強」です。2026年がどうなるかは、正直まだ分かりません。でも、強くなったアーラリンクが、これからどんな成長を見せるのかは楽しみです。分散しない、任せきらない、もう一度自分が中央に戻る。その選択が間違っていなかったかは、これから結果で示していくしかないですね。

強さを言葉にできるようになった変化

以前は、「強い」とか「パワー」みたいな言葉を使うのを、どこかで避けていました。誤解されやすいし、パワー型とか、やり切る感じって、あまりいいイメージを持たれないこともあるじゃないですか。でも今は、自信を持って「強くなりたい」「強くする」と言えています。それ自体が、会社が強くなってきた証なのかもしれません。

2026年もよろしくお願いします

来年、またこのタイミングで振り返ると思います。もしかしたら、分散だって言っている可能性もあります。でも、それでいいと思っています。その時その時で、最適な選択をしていく。
2026年が、どんな一年になるかは分かりません。でも、ちゃんと強くなっているかどうかは、結果が教えてくれるはずです。
今日が仕事始めの人も多いと思いますが、今年も一年、頑張っていきましょう。
よろしくお願いします。

話し手

高橋 翼

株式会社アーラリンク代表取締役社長

2011年早稲田大学社会科学部卒業。通信事業の将来性と貧困救済の必要性を感じ2013年にアーラリンクを創業。