「譲」から「強」へ─強さを取り戻した2025年
仕事時間を数字で見直し、月300時間という上限を決めた理由。育成に向き合い、譲っていた権限を自分に戻した転換点。そして、「誰でもスマホ」への一点集中を選んだ意思決定。
迷いと判断を重ねながら、「強さ」を取り戻していった一年を語る。
- 目次
- 1年間続いたラジオ
- 1年間の振り返りのために時間を記録
- 225時間という違和感
- 月300時間と決めたこと
- 長く現役でいるために
- 育成に時間を使い始めた一年
- 育成に対する意識がガラッと変わった
- 「譲る」をやめて、もう一度戻した
- 人事制度に400時間使った
- 始まる前にバージョン3
- 理想から作るのは間違いだった
- 2025年を表す漢字は「強」
1年間続いたラジオ
皆さん1年間お疲れ様でした。ラジオも今回で54回目、ちょうど1年です。正直、こんなに続けられるとは思ってなかったです。最初は「どこまでやれるかな」くらいの感覚でした。でも、義務じゃなくて楽しんでやっていたら自然と続きましたね。
1年間の振り返りのために時間を記録
私、毎日何に何分時間を使ったか全部集計してるんです。1月から11月まで、何にどれくらい時間を使ってたか全部出せます。今年を振り返るにあたって、そのデータを見てました。ベスト3も出せるんですけど、正直あんまり面白くないなと思って。数字を見ながら、どんな一年だったかを感じていこうかなと思います。
225時間という違和感
2025年1月、働いた時間は225時間でした。多いと思われがちですけど、僕からすると「全然やってないな」という感覚でした。2月260時間、3月282時間と増えていって、「もっとやらなきゃな」と思っていた自分がいました。
月300時間と決めたこと
最近は330時間とかやっちゃってて、さすがにやりすぎだなと思いました。
仕事に追われているというより、惰性でやってる感じがあって、それは良くないなと。
なので、月300時間までって決めました。それ以上やると、気持ちがすり切れちゃうと思うんですよね。
長く現役でいるために
私はできるだけ長く現役でいたいと思っています。どこかで無理をしてすり切れちゃったらダメじゃないですか。短距離走じゃなくて、長距離走でやりたい。そのためには、働き方もちゃんと決めなきゃいけないなって、今年は強く思いました。これは今年の大きな変化の一つですね。
育成に時間を使い始めた一年
あとは、育成の時間がめちゃくちゃ増えたことです。データを見ると、1月から5月までは育成時間がほぼゼロでした。ずっと事業を追っていて、育成は任せていたんです。6月くらいからブックリーディングを始めて、そこから少しずつ育成に時間を使うようになりました。
今は育成に週10時間くらい使ってるかもしれないです。前は育成に時間を使うと事業が伸びない気がして、社長の仕事じゃないって思い込みがありました。でも、組織が50人くらいのフェーズだと、人材像を定義できるのは社長しかいないなと思ったんです。
育成に対する意識がガラッと変わった
50人から150人のフェーズは、社長が決めた人材像を社長が育てる必要があると思いました。今年の後半は、育成に対するマインドがどんどん高くなっています。このラジオでも組織やリーダーの話をしてましたけど、前は一方的に投げて終わりでした。今はフェイス・トゥ・フェイスで、めちゃくちゃ言うようになりましたし、朝礼でもめっちゃしゃべるようになりました。
「譲る」をやめて、もう一度戻した
去年は「譲」を掲げて、権限を移す動きをしていました。ただ春頃に、「これは戻さなきゃな」と思ったんです。中央集権的に僕のところへ戻して、教えることやメッセージを出すことを、また自分がやるようになりました。
きっかけは、人材派遣の新規事業に挑戦して、それを止めたことです。「誰でもスマホ」に集中するなら、新しいことを追うより、既存事業に深く関わるべきだと思ったんです。
人が増えても、意思がバラバラにならないようにするために、今はこの形が必要だと感じています。
人事制度に400時間使った
5月くらいから人事制度をフルリニューアルしました。しかも全部自分で作りました。いわゆるCHROっぽい仕事に、年間で400時間くらい使いました。6月、7月、8月は月100時間以上使って、1月からこうなるよって半年前告知して、組織運営もそれを前提に変えてました。
始まる前にバージョン3
まだ制度は始まってないのに、もうバージョン3まで来てます。社内運用は試験的にやっていて、やってみたら全然うまくいかなくて、どんどん変えてる状態です。考え抜いたバージョン1が、ほぼ無になってます。
理想から作るのは間違いだった
最初は「あるべき姿」から組織図と人事制度を作りました。でも、組織はその理想に向かってくれなかった。組織や人事制度は、理論を作って当てはめるものじゃなくて、事業を追う中で自然に変わるものなんだなって気がつきました。人事制度は後付けで整える方がワークすると思いました。
正直、最初に400時間突っ込んだのは無駄だったなって思います。ただ発見があったのは良かったですね。
2025年を表す漢字は「強」
2025年を漢字一文字で表すなら「強」です。強い会社にしようとしてきた一年だったし、実際に強くなりつつあると思っています。ただ、その「強さ」の中身はまだ語りきれてない。だからそれは、2026年の最初にちゃんと話したいと思っています。
話し手
高橋 翼
株式会社アーラリンク代表取締役社長
2011年早稲田大学社会科学部卒業。通信事業の将来性と貧困救済の必要性を感じ2013年にアーラリンクを創業。

